皆さんこんにちは!
野口建設工業株式会社、更新担当の中西です。
今回は、
~総合建築って?~
ということで、総合建築の持つ役割と重要性、そして時代に求められる理由を深く掘り下げてご紹介します。
建物を建てる仕事と聞くと、まず「設計」や「施工」を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、総合建築業の真価はその“全工程にわたる統合力”にあります。総合建築とは、単なる建築作業の集合体ではなく、企画から設計・施工・管理・アフターまでを一貫して担う総合力の象徴です。
1. 「総合建築」とは何か?
総合建築とは、以下のような建築プロセス全体を一手に担う業態を指します:
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建築企画・コンサルティング
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設計(意匠・構造・設備)
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施工(新築・改修・耐震補強)
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現場管理・工程調整
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アフターメンテナンス・リノベーション
つまり、一つの建築物が形になるまでの「すべて」を一貫して管理・実行できる体制が整っているのが「総合建築業」の特徴です。
2. 総合建築の強みとは?
◎ プロジェクト全体を見渡せる“調整力”
設計者、現場監督、職人、材料業者、行政…建築には多くのステークホルダーが関わります。総合建築業はその全体を把握し、時間・予算・品質・安全のバランスを最適化します。
◎ 施主の想いを形にする“一貫対応”
窓口が一本化されているため、施主の希望がブレずに反映されやすく、要望のすり合わせやトラブル防止にもつながります。
◎ 複雑化する建築需要への対応力
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省エネ・ZEB対応
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BCP建築(災害時対応施設)
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複合用途ビル・スマートシティ対応 など
こうした新しい建築ニーズにも、複数部門が連携して柔軟に対応できるのが総合建築業の強みです。
3. 総合建築が担う“社会的責任”
街を作る、未来を形にする。それが建築の本質であり、総合建築業はそれを大規模かつ持続可能な形で支える存在です。
◉ 地域社会との連携
◉ 環境配慮と災害対策
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脱炭素建築(木造化、再生エネルギー設計など)
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地震や水害に強い建物づくりで地域の安全性を支える
4. 総合建築業に求められる人材力
一つの現場を動かすには、多様な専門家の力が必要です。現代の総合建築業には、以下のような多様な人材が活躍しています:
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一級建築士・構造設計者・設備設計士
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建築施工管理技士・安全衛生管理者
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建築積算士・建築DX推進担当
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地域調整・まちづくりプランナー など
それぞれの力をまとめ、ひとつの「建築」を成功へ導くのが総合建築の現場です。
5. 未来をつくる“総合力”としての建築
人口減少、高齢化、気候変動、都市の再生…。これからの日本社会において、建築に求められる役割は増すばかりです。
総合建築業は、単なる建物の建設を超え、都市や地域、未来をデザインする立場として、より一層の創造性と責任を担っていくでしょう。
総合建築とは“すべてをつなぐ”知恵と力
総合建築業は、設計者でもあり、現場監督でもあり、プロデューサーでもあり、マネージャーでもあります。そして何より、「建築を通して人の暮らしをよりよくしたい」と願う総合力の結集です。
これからの建築に求められるのは、ただ「造る」だけでなく、「考え、つなぎ、守る」こと。その真価を発揮できるのが、総合建築業という存在なのです。
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